2023年12月10日日曜日

文系学問の面白さを再認識した

ここ1ヶ月、ずっと数学の勉強をしていた。僕は大学4年間、ひたすら経営学をやっていた人間なので、高校数学はほぼ忘れていた。会計の授業で散々計算をしたおかげで、数字に対する拒絶反応はそれほど無いが、具体的な解法が全然分からない。そんなレベル感である。

改めて勉強し直してみて気づいたことがある。いや、皆すでに知っていることなのかもしれないけど。

高校の数学は意外と体系的では無い。数学は積み重ねが大事だと言うが、それは問題に慣れるために何度も反復練習するのが良いという意味での積み重ねだろう。僕はてっきり、体系的な構成になってるから、1から順に勉強を進めていくのが大事だよっていう話だと勘違いしていたので、少々拍子抜けしてしまった。

高校数学は(全部ではないだろうが)それぞれがトピック化されている。一つの部分だけ単発でいきなり勉強しても意外と何とかなる。「データの分析」なんかは特にそうだ。四則演算と基本的な記号の使い方さえ覚えていればそれ以外の分野の知識が無くても問題なく理解できる。

こうなってしまうと、もう僕の悪い癖が出てくる。トピック化されてるなら、使うときにその都度勉強すれば良くない?ってなっちゃうのだ。いや、いつ使うか分からないから全部覚えて置けば柔軟に対応できるよねって話だと思うのでそれじゃ駄目なのは分かってるのだが・・・

なにはともあれ、数学は論理的だからこそ、僕にとっては面白い発見が無い。問題が解けても、そうなるべくしてなったっていう感じがする。色々考えて自力で解けたという時は達成感はあるが、同時に「まあ計算すればそうなるんだから、そうだよね」っていう落胆もある。


一方、世間で文系と呼ばれる学問の凄さも再認識した。文系学問(そう呼ぶのは微妙であるが、便宜上そう呼ぶことにする)は基本的に不可分でごちゃっと混ざっている。もともと社会や人間という複雑なものを扱うから、それはそうなんだけど。

ここで注目すべきは、分野ごとにちゃんとはトピック化できていないという点である。学問として研究する上で、領域を絞る必要があるから、トピック化しようと努力はされているが、もともとグッチャっと混ざってるものなので、上手く個別の分野に切り分けられない。

それぞれが隣接する他の分野と関連しているし、全体としても別の分野の現象と重なる部分があったり、ゆるい結びつきが何十にも重なっている。大昔の哲学者の主張が数百年越しで最近のAIの社会実装の話と繋がったりとか、組織を適当に運用すると勝手に家族的な構造と類似してしまったりとか。別々の問題だと思ってた部分が繋がるっていうのがよくある。そういう意味で、文系学問の体系は面白い。必ずしも厳密な論理性にとらわれず、なんとなくそういう構造が見えるよねって言っても怒られないゆるさが面白い発見を沢山産んでくれるんだと思う。もちろん一長一短で、明確な事を言うのには向かないが。


そんなわけで、数学を勉強したら数学というものについての理解が深まったし、数学じゃない学問についての理解も深まった。一石二鳥とはまさにこのことである。